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宇佐美の日常や妄想小ネタをお知らせする場所・・・・でしたが、非常に不定期更新です。サイトの更新自体は更新履歴を見た方が早いです。
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少し前に旧掲示板に書き込んだ「カカイル+サスナル」小話。のカカイル主になります。

正式UPしたかったんだけど、ど~~~してもオチがつかなかったので、
もう日記でいいか(;;´∀`)と。

サスケがヘタレなら、宇佐美のカカイルのカカシてんてーはドヘタレです。
なぜかイルカ先生が小悪魔っぽくなった_l ̄l〇
もっとこうじゃないんだけど・・・・・どうもこうもうまく表現できない。
書こうとすると長くなるし・・・・・・うおおおおう・・・。
いっそ本にしちゃうか?長く書いて。


友人以上恋人未満なカカイル関係。
を、カカシ先生が悩んで、初々しい子供サスナルが羨ましくてからかったりするけど
あなたも十分子供ですよという話。
オチがないです。



 

【こどもとおとなのボーダーライン~カカシ編】


 先日、またイルカ先生を怒らせてしまった。
 恋愛というのは本当に難しい。Sランク単独任務の方がずっと楽だ。
「本気なんだけどねー」
 木にもたれながら座って、青空を見上げる。今日もいい天気だけど俺の心は曇ってる。
 今日の任務は落し物探し。背の高い草を書き分けてチビッ子達は頑張っているのを見てるとちょっとだけ心が和らぐね。
 ふいに立ちあがって額の汗を拭うナルトがたまたま目に付いたので、ちょいちょいと手招きして呼びかけた。
「ナールト、ちょっとおいで」
「なんだってばよー?」
 てくてくとこちらに歩いて来たナルトの腕を引っ張ると、足の間に座らせて頭を俺の胸に預けるようにもたれ掛からせた。
「な?何?」
「んー先生癒され中。お前はあれだマイナスイオンだ」
 胸の中にすっぽりと収まる小さな体。ぎゅーっと抱きしめてるだけで、布越しにも体温が伝わって、柔らかい感触に心がふにふにしてくるから不思議。
「ま、まいなすいおん??」
「お前もうちょっと体重増やしなさいね。簡単にだっこできなくなるぐらい頑張って筋肉も脂肪もつけなさい」
 二の腕を揉むと子供特有の感触でぷにょっとしている。まだまだだなあ。
「俺ってばちゃんと修行してるってばよー」
「…………修行、見てあげようか?」
「え?マジ!?やっりー!!今日?今日?」
「いいよ」
「やったってばよー!!」
 バンザイして喜ぶナルト。可愛いなあコイツ。
「なんかさー先生くじけそうなのよ。お前と遊んでたら気がまぎれるかなって」
「遊びじゃなくて修行だってばよ!」
「はいはい」
「…………なー?カカシ先生ホント平気だってば?」
 おやおや。いつもなら「体調悪いなんて、ハイ嘘ッ」って言うくせに、実際はお前いい目もってるんだよね。
「そうだねーダメかもねー先生実は不治の病にかかっていてね。お医者さんでも治らないんだよ」
「ハイ嘘!」
 そこは騙されないんだ。はは、本当に気持ちが弾んできた。
 さすがうずまきナルトだ。お前は少しの間で人の心を綺麗にする。いつもの自分にもう戻れた。
「まあすぐ死ぬわけじゃないんだけどね。あ、これサスケも同じ病にかかってるよ」
「えっ!!?」
 おー、一気に表情が硬くなっちゃって、サスケが見たら喜ぶだろうなあ。
「う、嘘だよな?」
「ホントだよーサスケに聞いてごらん。ある特定の人物を見たら動機息切れが断続的に続いて、体の一部が高熱もって頭がクラクラしてくることない?って」
「き、聞いてくるってばよ!す、すぐに死ぬわけじゃないんだよな?不治ってそんな…………」
 慌てて立ち上がろうとするナルトの腰をぐっと力を込めて引き戻した。
「ナールト、俺の心配はしてくれないわけ?」
「う。してるってばよ。でもカカシ先生強ぇーから不治でもなんでも勝てるってばよ!カカシ先生が俺達おいてくわけねーもん。死んだって死なないもん」
「…………………」
「じゃ、ちょっとサスケに聞いてくるってばよ!」
 なんだろう。頼りにされてるのが嬉しい反面、複雑。あとこんな単純な嘘でも心配してもらえるサスケがちょっと羨ましい。
 告白もしてないのにアイツずるいねえー。俺なんか会うたび告白してるのにまだここだよ。

 しばらくしてナルトが帰ってきた。
 その顔は少ししょんぼりとしていて落ち込んでいた。
「なんか……なんかすっげー怒られたってばよ。『んなわけないだろこんっのドベェ!!』って言われた」
「あ、攻撃的になるのも初期症状だよ。この病気なかなか自分では気がつかないもんなの」
「えええ~~~っ、なぁなぁどうしたら治んの?」
 ひしっと俺の腕を掴んでくる小さな手。なんと可愛らしいことか。
「サスケの場合はナルトから手を繋いででもやったらいいんじゃないかな」
「そんなんでいいの?でもさ、手ぐらいたまに繋いでるってばよ?」
「へーえ………じゃあキスは?」
「そそそそんなのしないってばよ!!」

 進んでるんだか進んでないんだが。先生知ってるんだぞー。お前らが夜遅くまで二人きりで修行してるの。
 時々サスケんちにも泊めてもらってるでしょ?俺が野菜差し入れてもなかなか消化できないくせに、サスケのご飯はちゃんと食べてるだろ。
 サスケもまだまだ子供だな。
 あいつのことだから「体で払え」とか言ってもおかしくないのに。
 まあナルトはガキだからな。ナルト自身もこの距離もサスケは大事にしたいんだろうねーいいね若人。

「キスしてあげたら喜ぶと思うよー。」
「そんなのしたら絶交されるってばよ」
「ある意味友人としてはお別れだけどね。子供時代ともお別れだ」
「そんなんヤダってばよー!」
「お前サスケのこと嫌い?好き?」
「そりゃ…嫌いだったら、一緒にいないってばよ。口も利かねえし、触れたりもしねえ、心配もしないもん」
「っ…………!!」
 その言葉にハッとした。
「何?カカシ先生」
「そうだな、ちょっと勇気もらえたよ。やっぱお前すごいね」

 ………まだ、文句でも口を利いてくれる。殴ったり蹴られたりもするけど触ってくれる。
 ランクが高い任務後はほんのちょっとだけど心配してくれる。
 ケンカしたっていいんだ。彼が自分を映してくれてるだけで幸せじゃないか。

「え?へへっ、オレすごい?」
「スゴイスゴイ、いい子いい子したげるね」
 傍に立っていたナルトの腕を掴んで引き倒すと、胸に抱いて頬を擦り寄せてやった。
「や、やだぁ~っ!オレってば赤ちゃんじゃねー!!」
 ナルトがそう叫んだ瞬間、チリッと米神に何が当たって後ろの木に刺さった。
「離れろ変態」
 そろそろ来ると思ってたけど、やっぱり来た。
 告白もしてないのに思われてるガキめ。少し前に木に登って様子を覗っていたようだが、まだまだだな。
「ほら、攻撃的になる初期症状だ。ナルト、早くキスしてやらないとサスケ倒れちゃうぞ」
「えええ~~っ!!」
「ばっ!何言ってんだ!!」
 二人の顔が一気に赤く染まっていく。初々しいねぇ。
「ほらほら行ってこい」
「えー」
「カカシテメェ!!」
 ちらっとナルトがサスケへと視線を移せば、サスケはうっ、と赤い顔のまま後ずさりした。
 俺を睨みつけたままナルトと目があったのがいけなかったのか、ナルトはすぐに俺の胸に顔をうずめてきた。
「む、無理ぃ~!サスケとチューなんて絶対無理だってばよ!!」
「なっ!こ、こっちこそお断りだウスラトンカチ!!てかいつまでもベタベタひっついてんじゃねーよ!!」
 サスケはさっとクナイを指にはさんで一斉に投げてきたが、俺はナルトを抱えてたまま、軽々と飛んで全部避けた。
 そして一瞬でサスケの背後に回ると、奴の背中にナルトを降ろし、サスケを押しつぶした。
「俺はサクラの様子見てくるから、二人でイチャついてなさい」
「テメェ~覚えてろよ!!くっ、この、さっさと退けドベ!」
 背を向けて歩き出せば、しばらくギャーギャーと煩かったが、ピタリと声が止まったのでおや?と思い、
 振り返るとナルトが真っ赤な顔でサスケに口づけていた。
「へ、へへーん!どうだ!俺はなんだってできるんだってばよ!ビビりじゃねえ!ってサスケェー!!なんでー!?」
 得意気になってるナルトの様子から、サスケがナルトを挑発してみたら、不意をつかれてぶちゅっとやられたんだろうな。
 サスケは口元を押さえて小さく亀のようにうずくまっていた。

 ああやってるとサスケも可愛いなぁ。
 あ、またケンカし始めた。
 ケンカ………………いいなあ。ケンカして仲直りしてもっと仲良くできるのが羨ましい。
 

 任務はサクラのお手柄で、落し物は見事見つかり、夕方には受付所に報告書を出すこともできた。
 イルカ先生はいるだろうかとドキドキした。いやドキドキしてるのは毎回なんだけど。
 先に子供達は帰したから今日は俺一人。
 ナルトをダシにして誘うこともできたけど、今日はちゃんと謝って仲直りしたい
 報告書提出する時に思い切って、ご飯でも、と誘ったら意外にもあっさり快諾してくれて拍子ぬけた。
 いやいや、これは気を使われてるかもしれない。ちゃんと謝らないと。
 イルカ先生が勤務終了まで外で待って、出てきた時改めて頭を下げた。

「…………その、先日はすみませんでした」
「え、ああ……………なんでしたっけ?」
「え?」
「もう忘れちゃいました。ええと、じゃあ許します。それより今日どのくらい呑みます?」
「…………イルカ先生、あなたすごい人ですね」
「なにがです?」
 気を使っているにしろ本当に忘れているにしろすごい。
 結構酷いこと言って、すごく怒ってたと思ったんだけど、今の彼はまるで喧嘩なんかなかったかのようだ。
「もーすっごく呑みたい気分なんですよー。カカシ先生はー?」
 そう言って、んーと手を組んで伸びをしている。

「…………俺、今日サスケとナルトが羨ましかったんです」
 話の流れを切ってしまって、変かなと思ったけどイルカ先生は一度まばたきをして、ちゃんと聞いてくれた。
「何かあったんですか?」
「いつもどおり些細なことでケンカです。でも帰る方向は一緒なんですよ。ケンカしてるのに『明日貸してる本持ってこい!』『面倒だから家に寄りやがれ!』ですよ」
「子供なんてそんなもんですよ」
 フフッとイルカ先生は笑ってくれた。
「でも俺は大人だから、イルカ先生とケンカしたらどうしていいかわからなくて」
「あなた自分を大人だと思ってるんですか?」
「え?」
 やれやれと肩をすくめてイルカ先生は呆れたように笑った。
「あなたは自分で思っている以上子供ですよ。そんな可愛い顔してるから怒ろうなんて思えない」
「…………俺、どんな顔してるんですか?」
「さぁね」
 ニヒッと少しだけ意地悪そうに笑ったイルカ先生がナルトとダブって見えた。
 ナルトに笑いかた教えてたのはこの人だろう。そっくりだ。
「そ、それで、ええと…………俺、仲直りしたらもっとイルカ先生と仲良くなれるかと思いまして」
「うーん、俺はケンカしてる時間がもったいないと思うくらいは、カカシ先生のこと好きですよ」
「……………………」
 さらりと言われた言葉に思わず体ごとよろめいた。
 なんでそんなこと言えちゃうの?この流れで?
 ああ俺の耳が写輪眼みたいに音声をコピーできたらよかった。そしたら何回でも聴き返せるのに。
「呑む前から、よろけちゃダメですよ」
 そう言って、はっしと手を握られて、思わず振り払ってしまった。
「あ、いや………違うんです!」
 ビックリしただけなんです!まさかイルカ先生から触れてくれるとは思わなくて。
 ああ何やってるんだ俺は!
「その顔です」
「はい?」
「あなたが自分の魅力に気づいて、俺にアピールできたらいい返事が返せそうです」
「え、えええ~~~~???」
 何それ?結局俺のこと好きってことじゃないの?何で今じゃダメなの?
「さ、今日ははしごしますよ!」
 そう言うとイルカ先生はぴょんぴょんと弾む様に歩きだしてしまう。
「イルカ先生!あの、」
「告白は何回もいりません」
「イルカ先生こそ俺の気持ちに気づいてないですよ!本気ですよ俺!?」
「知ってます。でもいいじゃないですか」
「何がいいんですか!」
「いいんですって、早く来ないと置いてっちゃいますよ?」
「…………嫌です。置いてかないでください」
「ハイ」
 
 数歩先に立ち止まり、ニコっと笑って差し出された手にそっと自分の手を乗せるときゅっと握ってくれた。
 うう……俺の方が年上なのになあ。
 サスケより進んでないよ。情けない。

 END

あっ!!カカシ先生、結局ナルトの修行つきあってあげてないよ!嘘つき!(汗)
サスケがお持ち帰りしちゃったってことでひとつ;;

 

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