6月から宇佐美の日記をみていないとさっぱりなタイトル。
はい⑦話です。 現実逃避の産物です。1~6は カテゴリーからいけるよ(しかもこっそり直してるよ)
そしてまだ終わりません_l ̄l○
今回こそいけそうな感じがしたんだが、やっぱり途中でぐったり。
ひっぱるネタじゃないんですけどね! またしばらく放置になると思う。
そんで書いてて思ったのがバカップルすぎてどうしようかと。
幼馴染が恋人ってイヤね☆ってなる瞬間。
そしてリーマンでもなんでもなくなってきたが、そこは宇佐美クオリティだからな。
そして期待(?)に反して18禁ではない。
↓
か、かっこ悪……。ごしごしと拭うが水のようにだーっと流れて止まりやしねえ。
普段涙をこぼすことがないせいか、止め方がよくわからねえ。大体何泣いてんだよ俺!
『ご、ゴメン………あの、サスケ?』
ナルトは急にオロオロとして、俺の背中をさすって機嫌をとろうとしているみたいだが、そんなんじゃ気が済まねえと思った。
『テメーのせいだろうが…………』
『ゴメンってばよ。お前がそんなにまで思ってるなんて…………』
『責任とれよ』
『え?何責任って……わわっ、な、何すんだよサスケ!』
ガシリとナルトの肩を掴んで顔を近づけたら、ナルトは慌てて腕を突っぱねて抵抗した。
『何だよ。別に初めてじゃねーだろ。中学ん時しただろうが』
『あ、あれは事故だろ』
『ならカウントしてんじゃねー。大学の時の飲み会で初キスは12とか自慢気に言ってたろ』
『ぎゃーっ!サスケ聞いてたのかよ!』
『聞き逃すわけねーだろ』
『んなの忘れろってばー!』
『生憎だが、お前の声はよっぽど離れていない限り聞き逃すことなんかねえ。お前との思い出だって1つとして忘れたことなんてねえんだからな!』
『な、何言ってんだってばよぉ!』
かあああっと耳まで赤く染めて恥ずかしがるナルトの体を、くるりと反転させて、今度は俺の方が上になった。
『ナルト……』
息がかかるぐらい顔を近づけても、ナルトは尚も黙らず腕を前に出してぐいぐいと俺の胸を押し返そうとする。
『ちょ、ちょっと待てって…………』
『死ぬほど嫌ならもっと抵抗しろ』
『お、俺こんなことしてもらいに来たんじゃ……』
『嫌いじゃないなら拒むな』
『嫌いとかそんなんじゃ…………んっ』
触れた唇は火傷しそうなくらい熱くて、柔らかかった。心地よい感触に触れるだけの口づけを数度繰り返した。
『サスケ……熱いってば』
『お前もな』
ナルトのワイシャツの前を引きちぎって胸を開かせた。何個かボタンが飛び床を鳴らした。
胸も少しピンクに染まっていて綺麗だった。
『わ、わ………マジ?』
『俺はいつでも本気だ』
『お、おれ…………こんなのしたことないってばよ!』
はわはわと動揺して舌がまわっていないナルトの顔は完熟トマトのようだった。そんな顔もいい。
『知ってる』
『なんで知ってんだってばよ!』
『お前のことで知らないことなんてねーよ。俺以上にお前のこと知ってる奴がいたらぶち殺す』
『物騒だってばよ』
『もう黙れよ……』
『ん……』
よく動く舌を絡め取る様にして唇を塞いだ。
残念ながらそれ以後の情事のことは断片的にしか思い出せないが、覚えている限り俺は…………もしかしなくてもちゃんと告白していない気がする。
そう、言いそびれたから翌日言おうと思ったんだ。
それであいつが『慰めがどうこう』ってなかったことにしようとしそうだったから、頭にきてあいつの頭の回転速度も無視して一方的にまくしたてたんだ。
そうなると、ナルトの中で「お互い以外でセックスしない」という約束は、ナルトにとっては、セ……セ……。
「サスケにとっては俺はセフレ以上親友以下でも、俺にとってサスケは親友以上なんだってば」
な ん で そ う な る!!
「俺は一度もそんなこと言ってねえだろうが!ちゃんと聞けウスラトンカチ!」
ナルトの耳から手を外させようとしても「やだ!」固く目を閉じ、しかも体をダンゴ虫のように丸めやがった。
「…………サスケとは俺、ずっと長く付き合っていきたいから、つまんなくても切り捨てないでってばよ」
くすんと鼻を鳴らすナルト。お前はどこまでウスラトンカチなんだ……!!
あまりの鈍感さに殴りたい衝動にかられたが、スーハーと深呼吸してなんとか押さえた。
落ち着け。落ち着け俺。ゆっくり紐解いていくんだ。このバカでどうしようもない愛しいドベにもわかりやすく一つ一つ説明してやらねば、前回の二の舞だ。
「わかった。ちゃんと話そう。まずは服を着ろ」
「ん…………」
床に落ちていたシャツを投げると、ナルトは起き上ってもそもそと袖を通した。やべえ逆に萌えると思ったのでちゃんとボタンも止めさせた。
まだぐすぐすっとグスっていての三角座りは可愛すぎる。それも止めさせたら正座したので、俺もなんとなく正座した。
「あのな、俺はお前を捨てるなんて考えたこともねえよ」
「じゃー、えっちしなくても俺が必要?」
「…………」
なんだこの返答に困る直球質問は。しかもコリっと可愛く首を傾げるな。
YESなら親友、NOならセフレって考えるのかお前は!?いやしかしここでの沈黙はまずい。なんとか答えろ俺。
「……その前に、どうしてお前は俺がお前を抱きたいんだと思う?」
そうそれを考えろナルト。ちゃんと深く考えてねえからそんなこと言うんだろ。
ナルトがわからないと言えば、仕切り直してちゃんと告白すればいい。
そう思っていたのに、こんなところでもナルトの意外性が発揮されてしまった。
「そりゃ、本命の代わりだってばよ」
「はぁ………?」
「俺がサクラちゃんにフラれたのを励ますついでに、自分の報われない恋の代わりなんだってばよ」
「代わりって何だよ、そんな奴他にいねえよ」
「嘘だ!前に好きで好きでしょうがない人がいるって聞いたってばよ!」
びしっと目の中入るんじゃないかというぐらい近距離に指さされて、まばたきも恐ろしく、思わず後ずさってしまった。
いや指も怖いけど、なんかナルトのつりあがった目も怖ぇ。
「ど、どこ情報だよそれは」
「お前だよ!」
「んなこと言った覚えはねえぞ!」
そもそもナルトの前で女の話なんぞ1度たりともした覚えなどない。
「聞いたってばよ!」
「いつどこで!」
「高3のバレンタインだってばよ!」
「はあ!?言ってねえし!」
「言った!こんな呼び出しで本命と過ごす時間を邪魔するな、って女の子のチョコ断ってたじゃん!」
「……あれは、お前の勉強みる方が大事って」
高3の2月、俺はとっくに推薦で決まっていたが、ナルトは2月になっても大学が決まっておらず、あわや浪人かというのを2次募集でようやくひっかかるまで安心できなかった時期だ。
とてもバレンタインだなんて浮かれてる時期でもなかったし、もう高3だし多少は女子に冷たくしてもいいだろうと、ナルトの勉強を見ること理由に(いや俺にとっては正当な理由なんだが)片っぱしから断っていた。何人かはそんな表現をしたかもしれないが、よりによって聞いてたのか。
ーって、そこでピンと来いよお前!
「まだあるってばよ!高校入学時クラスメイトに学校選んだ理由聞かれて、好きな人がここだったから言った!」
「だからそれはお前が…………!」
「それにそれに、中2の時クラスメイトのシカマルに彼女がいること発覚して、悔しがるキバに「サスケはもういるから余裕でいいよな」って言われた時も否定しなかったってばよ!」
「…………」
「それからそれからえーっと、サイフの中に写真を持ち歩いてるとか、あれ定期だっけ?今は携帯かもしんねえけど、とにかく誰にも知られないようにしてるけど好きなんだって!」
「そこまでわかってるならどうしてわかんねえんだよ!てか俺に確認しろよ!このドン底ウスラトンカチ!」
「んだよ!せっかく人がサスケのデリケートな部分を触れずにいてやったのによ!」
そんな所に気を使うな!ダメだこいつにゆっくり紐解いて教えるなんて無理だ!
「ああクソッ!いいから聞け!テメーにわかりやすいようにはっきり言ってやるよ!俺の本命はテメーで、俺の最初の夢精もそれ以降のオカズもずっとテメーなんだよ!」
(続く。)
Yシャツとトランクスのナルトと、上半身裸でベルト緩めたズボンのサスケが正座してる図はかなりシュールだと思う。
[7回]
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