何も浮かばねえし続きも書けなかったけど、
ついったでけーちんのサスナル絵見たら たぎったので。
セリフばかりの小ネタ話だが、できた。
雑すぎて しぶの37祭りには載せられないけど、ちゃんと完成したら投稿する。
まだまだ原稿なう。
【リトルプリンス~37デー編】
オフ本と同じ設定。
↓
ナルトは特別上忍16歳。
ナルトとイタチとサクラは下忍時代元スリーマンセル。
ナルトは九尾のコントロールが完全ではないので、よくイタチとツーマンセルを組んでいる。
サスケは4歳下で下忍。
サスナルは恋人同士で、最後まで致してる仲。
イタチ公認である。
久々の非番。目が覚めた時刻は9時。昼まで寝直そうと思ったが買う必要なものがあることを思い出して体を起こした。
朝食をすまし身支度を整え、出かけようとドアを開けたら、アパートの廊下にサスケが立っていた。
「………おはよう」
「どこか行くのか?」
「あ、あれ?会う約束してるのは来週だよな?」
忘れるとうるさいからカレンダーにでっかい丸つけさせられているし、さっきも確認したから間違いない。
「休みだって聞いたから来た」
「またイタチから聞いたのかよ………」
急に任務がなくなってで非番になったから、久々に一人で過ごす休日だと思ったら、筒抜けかよ。
そりゃイタチとツーマンセル予定だったから、イタチからしか情報源ないだろうけどよ。
「あー、今日は用事があるからダメだってばよ」
「何だよ。浮気かよ」
「お前こそ今日任務は?」
「午後から。だから朝から来た。寝込みを襲いにきたのに、起きてるとかなんだよ。怪しい。お前どこ行くんだ。誰と会うんだ」
「……一人で買物だってばよ」
「何買うんだよ」
「あー!うっせぇなぁ!細かいこと聞くなよ!」
「怒鳴ることねえだろ。俺は…………ちょっとでもお前の顔見れたらって思ってきたのに……」
「うっ」
急にしゅんとして落ち込むサスケにナルトは怯む。
わざとそう見せてるとわかっていても、その何パーセントかはサスケの本音が入っていると思うと無下にはできないナルト。
今日の用事はできたらサスケに言わずにすませたかったんだが、そんな風に凹まれたら仕方ないなと、ナルトは口を開いた。
「来週お前と過ごす約束してるだろ。だから前もって買っておこうと思ってさ。来週って何の日かわかるか?」
「…………?」
「ホワイトデーだよ。俺も義理だけどいくつか貰ったからそのお返し買いに行こうと思ってるんだってばよ」
「!!」
「お前もいくつか貰っただろ?なんなら一緒に買いに行くか?」
「…………俺にはないのか?」
「は?いや貰ってないし」
「くれよ。14日やるから」
「あのなぁ…………大体お前甘いの嫌いだろうが」
「お前がホワイトチョコまみれなら残さず頂く」
「ホワイトデーはそんなただれたイベントじゃねえってばよ!」
「やだ………」
サスケはむすっとして口を尖らせたと思うと、背伸びしてぎゅっとナルトの首にしがみついてきた。
「サスケ?」
「お返しでもお前が女にプレゼントするなんて嫌だ。それなら俺に一番大きいのくれよ」
子供っぽい独占欲を向けられるとナルトはたまらない。
胸がきゅぅんとしてつい抱きしめ返してしまう。
「だから来週お前とデートするんだろ。他の子にはその前に渡しとこうって思って」
「誰に何個やるんだよ…………」
「だからホントに義理だって、任務の依頼人のバァちゃんにお礼ついでに貰ったのとか、同期のよしみとか、イタチに渡してくれっていうついで俺にもくれたのとか」
「それなら律儀にやんなくていいだろうが」
「サスケ、くの一は怖いんだってばよ?お返し目当てにやる子もいるんだって。お返しがなかったらどんな噂ふりまかれるかわかったもんじゃねぇって」
「俺はお返しなんてしたことない」
「そりゃお前は本命チョコしか貰わない上、大量すぎて返せないんだろ」
「去年まではそうだったけど今年は全部断った。お前がいるから貰ったら悪いと思って。なのにお前こそなんで貰ってんだよ」
「あー………それは、なんかゴメン。バレンタインはバタバタしてて断りそびれたっていうか……。その日は任務後に受付行ったら、イタチ宛てのチョコがオレ宛てに大量に届いててさ。なんでもファンの間に派閥があって、妨害されずに直接本人渡すのが難しいからオレ宛てに。本当にオレ宛てのもあったんだけどよ。9割が『イタチさんに渡してください』っていう手紙があって、その仕分けにすっげー疲れた。サクラちゃんとか酷いんだぜー。仕分け作業中に『疲労回復の差し入れ』ってチョコ差し出しといてホワイトデー期待してるとかさー」
「サクラにも貰ったのかよ…………!」
「だからついでだって」
「ウスラトンカチ……!」
「サクラちゃんにまで妬くなって。なんもねぇんだからさ」
「…………」
「ホラ機嫌直せって」
ちゅっと頬にキスをしてやったら、「口にしろよ」とサスケは頬を膨らませた。
「ハイハイ」
可愛くて笑ってしまいそうなのを堪えて、ちゅっと触れたら、髪をわしずかみされて舌を入れられた。
「…………お前朝からラーメンはやめろって」
「お前も朝から濃厚なのは止めろってばよ。今日しか買いに行く時間ねえのにお前といちゃいちゃしたくなったら困るだろうが」
「!」
うんまぁちょっと嘘だけど、それでサスケの機嫌が治ったらいい。
「フン。お前のその八方美人は直すべきだと思うが、たまには俺が折れてやってもいいぜ。これから手つないでデートするならな」
全然折れてねーじゃんか。
「さ、ちゃっちゃと買いに行くってばよ」
「…………」
「んだよー 手ぇ繋いでるだろ」
「…………俺はお前が照れるさまが見たかった。これはこれでいいけど」
俺は12歳の時の姿に変化して、サスケと手を繋ぎながら商店街に出た。
最初はお色気の術(服着てるバージョン)で、これでカップルだってばよと提案したのだが「姉弟だと思われるから嫌だ」と却下された。
ならサスケと同じくらいの女の子に変化したら、「女の姿はお前じゃないから嫌だ」とまた却下。
どうすりゃいいんだよと思ってたら、「俺ぐらいの時のお前に変化しろよ」と言われて今に至る。
要望通りにしても、まだちょっと不満そうだ。
「オレはちょっと楽しいけどな。お前と同じ年になったみたいで」
「! そうか…………」
前にサスケ言ってたもんなーオレと同じ年で生まれたかったって。
オレ忍でよかったな。疑似体験ぐらいは与えてやれるし。
ってオレサスケを甘やかしすぎかな?
「昔は大きく見えたけど、同じ年だとお前チビだったんだな」
「そんなに変わらねえじゃん」
「お前を見下ろすのって悪くねェな。すぐ身長追い抜いてやるからな」
「あー…………イタチもでかいからお前もでかくなるってばよ」
「そうだよな」
サスケすっげー嬉しそうだってばよ。いつもはイタチと比べると嫌がるくせに。
顔の距離がいつもより近いせいか、鮮明に映って胸にグッとくる。
サスケの為だったのに、俺の方が得してる気分だ。
鼻歌まじりで腕をプラプラ振りながら歩いていると、「ナルトさん?」と声をかけられた。
「ん?お前誰だってばよ?」
普段の自分と同じぐらいの年で、額当てを付けた黒髪の男だったけど、見覚えはなかったので首を傾げた。、
「やだなぁサイですよ」
「え?お前どうしたんだよそれ?って変化か」
普段とは違う姿に驚いたが、今の自分と同じようなものかとすぐ納得した。
「ええ、任務の都合でちょっと。どうしたんですか?チンポ相応に体が縮んでしまったんですか?」
「んなわけあるかぁ!俺もちょっと………」
「ナルト、誰だよコイツ」
うおっ、サスケの声低っ。一気に不機嫌になった。
「はじめまして、サイといいます。ナルトさんに初めてを奪われた男です」
「誤解されるようなこと言うな!初めて毒抜きしてやっただけだろうが!あ、蛇の毒だからな!」
「あんな恥ずかしい事されると思いませんでした」
「噛まれたのがふとももだったからしょうがねえだろうが!」
「ナルト…………お前……ふともも吸ったのか」
「ただの応急処置だってばよ!変な妄想するなよ!」
プルプルと怒りで震え始めたサスケに対して、サイは変わらずニコニコしたままだった。
「また任務一緒になった時はお願いしますね」
「何をだよ!お前が気をつけろよ!」
「では」
気まずい雰囲気を残したままサイはドロンと消えた。
「ナルト………お前また新しい男をたらしこんできたのかよ」
ギャー!顔の距離が近くていつもより怖い!
「あのさ、アイツってはホントはお前と同じ年の少年だってばよ。こないだ任務場所が重なってちょっと知りあっただけだったばよ」
「少年?」
「そっ、さっきのは大人に変化してるだけで、普段はお前と同じくらいの身長だってばよ」
「……ナルト、変化を解け」
「へ?」
「早く」
なんだよ。わけわかんねえ。しぶしぶ解いて元の姿に戻ると、今度はサスケが変化の術を使った。
「サスケ?」
現れた姿は、俺と同じくらいの年齢で、俺より背が高いサスケの姿だった。
「俺の方がかっこいいだろ?俺だってこんなのいつでもできる」
ズイっと顔を近づけられて、カーッと熱が上がるのが自分でもわかった。
かっこいいです。
かっこよすぎて言葉がでないってばよ。
「ナルト?」
「…………や、やっぱりイタチに似てるってばね…………あはは」
「アァ?」
チッと舌打ちしてサスケは変化を解いてしまった。
うう、ちょっと残念だってばよ。
「あ、てかお前任務前なのに、無駄にチャクラ使うなよ!」
「フン」
また機嫌そこねたちゃったばよ。スタスタと先に歩きだしたサスケの手を慌てて掴んだ。
「サスケェ~前も言ったけど、俺は今のお前のままが好きだってばよ」
「もっと言え」
「えっ。えーっと…………イタチよりサスケのがイケメンですってばよ」
「嘘くせぇ」
「ホントだってばよ!」
サスケは手をつないだまま振り返りもせず歩いていく。
「サスケェ~」
「…………」
足を速めて隣に並び、サスケを顔色を伺ったら何とサスケは笑っていた。
「なんだよ笑ってんじゃん!」
「結局元の姿で手つないでるなって思ったらついな」
「あ」
やられた!いや、もういいけどさ………なんでも。
「お前が他の奴にいい顔見せるのはやっぱりむかつくけど、こんな風にお前から手を握って離してくれないならそれでいい」
そう仕向けたのはお前じゃねーか。
いやちゃんと俺も好きですけども。
恥ずかしかったけど、気持ちに応えるように手を指を絡めるように握り返したら、サスケは嬉しそうに笑った。
>>>一応終わり
aa
[2回]
PR